岩手県/30代後半男性 mako-88さん

私は35歳のコンビニ店員です。主にパチンコをしていて、今は週に2回は打っています。打つ頻度も勝ち負けの金額も少なくなりましたが、全盛期はかなり荒く毎日のようにお金を使い、大勝ちも大負けも何度となく経験しました。

私の全盛期は大学に通っていた時です。大学へ通うために奨学金をもらい、仕送りをしてもらい、自分でアルバイトもしていました。そんな状態でパチンコの面白さに目覚め、空いた時間はホールに行く生活になりました。不思議なことに初めての大勝ち、大負け、どちらも“CRF.ワイドパワフル”という台でした。

当時、ホールにあるパチンコ台の半分以上が海物語だった中で、なぜかこの台を好んで打っていました。夢々ちゃんというキャラクターや、8ラインのシンプルながらメロンを超える時の熱さに惹かれました。でもそれ以上に、すごく勝てたのが大きいです。

この台の最高勝ち額は、11万4000円。朝イチわずか2回転で当てた確変が9連チャンまで伸びて、その後も浅い回転数で引き戻し続けるという最高の展開でした。それ以外の日も、3万円以上勝つことがざらにあり、自分との相性の良さにかなり浮かれていました。

そのバチが当たったのか、大負けの記録も作ってしまいました。負け額は、138000円。1ヵ月にもらう奨学金と仕送りを合わせた額を、1日で溶かしてしまったのです。勝ちが続いて気が大きくなっていたんだと思います。いつかは当たる、取り返せると、頑なに1つの台を打ち続けました。

その日は日曜日で、周りの台は全て埋まっています。台移動もできず、ただひたすら当たりを祈って、目の前の7が揃うのを信じました。しかし、結果は大敗。1300回ハマりに800ハマり、しかも単発2回というお粗末な結果に愕然としました。

人間は勝った喜びより負けた悔しさの方が引きずるそうです。私もそうで、それから何日間かは打つ気になれませんでした。パチンコで負ける恐怖を知った瞬間でした。それからは、意味もなく空いた時間に闇雲に打つのをやめて、イベントの日を狙ったり、台のデータランプを必ず確認する、予算を決めるなど勝つための工夫をするようになりました。

当然、それだけで負けなくなる訳ではなかったです。しかし、大負けは減り、よりパチンコに行くのが楽しみになりました。また、結果的にこの事がよりパチンコにのめり込むきっかけとなったのです。

今は甘デジや1パチがあるので、より楽しむ方に重きを置いた打ち方になっています。トータルにすると、パチンコを打ち始めてから約20年で3000万円は負けたと思います。それにも関わらず打ち続けている事を思うと、よほどパチンコが好きなんだなと、我ながら思います。